こんにちは。manumanuです。
HSPと認識してから、ちょっとだけ生きるのが楽になりました。
結論を言えば、「無理をしない」「自分らしく生きる」
ことに気づけたのですが、気づくだけだと、なかなか行動を変えるのは難しいですよね。
無理せず「無理をしない」ようになった体験談についてまとめます。
小さいころから「自分は繊細だ」と認識していた
- 3歳頃、感受性が豊かな子がなりやすいといわれる自家中毒になった
- 幼稚園から、クラスみんなで外で遊ぶ時間が苦痛だった
- 物心ついたころから、人見知りで親の陰に隠れていた
- 小学校低学年から、授業中に手を挙げられない、発言できなかった
- 小学校低学年から、オセロやカードゲームで負けると、悔しいというより悲しかった
- 小学校中学年から、音楽やドラマに異様なほど感情移入していた
- 小学校中学年から、友達と会話中、発言したいことがあっても我慢していた
- 小学校中学年から、たびたびいじめられた
- 小学校で友達になじめず、一人になれる場所を探して一人で泣いていた
今までずっと、「なんであんな幼少時代を過ごしていたんだろう」
とモヤモヤしていましたが、繊細な気質だった、HSPだったんだ、と一応の決着をつけることができ
繊細だからしょうがなかったね、と納得することができました。
繊細さを否定した
小さいころから繊細であることは、ある程度認識していました。
「繊細だからいじめられるんだ」
「繊細だから友達に認められないんだ」
と思い込み、中学生ごろから繊細さを否定し、社交的にふるまうようになります。
- クラスの上位グループと仲良くするよう努めた
- 上位グループと少し悪いことも共有した(学校にお菓子を持ち込む、帰りに買い食いする、授業中手紙を回すなど)
- 部活に入って毎日出席した
かなり無理をして周りに合わせることで、いじめられなくなったし、友達が増えました。
いろいろな人と関わる機会が増えて、自然に異性を好きになることもできました。
ここで、「繊細さを否定して、無理をすればいじめられないんだ」ということを、学習してしまいました。
繊細さを否定したひずみ
無理をして頑張ったのに、結果として中学生の時に、部活で仲間外れされる時期がありました。
- 部活に行くのがおっくうになり、毎日はいかなくなった
- 友達とのコミュニケーションがおっくうになり、あまり輪に入らなくなった
- 後輩ができたが、コミュニケーションの仕方がわからず、技術的な内容しか接しなかった
無理は続かなかったんですね。
ここでも、「繊細さを否定して無理をし続けなければ、仲間外れにされてしまう」ことを学習してしまいました。
大人になってからも繊細さを否定した
高校、大学、社会人時代も、繊細さを否定しました。
いわゆる「リア充」を目指していました。
- 人見知りを否定して、初対面の人にも自分から積極的に話しかける
- 本当は嫌だけど、遊びや飲み会を企画して誘う
- クラスメイトや同僚の集まりには積極的に参加する
- 他のクラス、他の部署の集まりにも参加する
- 誘われたら断らない
本当は、やりたくないことばかりでした。
人脈を増やすことで、テスト前に情報をもらえたり、他の部署と仕事上でも連携しやすくなったり
いい面がたくさんありました。
味を占めて、無理をし続けていたんです。
「自分は繊細なんかじゃない」「自分は社交的に生まれ変わった」
と言い聞かせていました。
徐々に歪みが表面化する
自分がやりたくないことを続けたせいか、心と体が拒否し始めます。
- 飲み会前に、行きたくなくて、直前でキャンセルしようか迷う
- 飲み会前に胃が差し込むように痛くなる時がある
- 他の部署の人に交渉するとき、手が震える、背中に蕁麻疹ができる
幼少期のように、繊細さを認めるような行動も増えました。
- 人に話しかけるのがおっくうで、なるべく自分一人で解決しようとする
- グループワークで自分の意見を言えない
- 質問があっても言い出せずに、いつ質問するか、ずっと悩む
- 彼氏にさえ、本当はしてほしいこと、してほしくないこと、自分の主張を言えずに我慢する
繊細さを否定し続けた末路
繊細さを否定している自分、繊細なまま行動してしまう自分で揺れ動く中、
同一性を担保できない状況が続きます。
本当の自分は何なのか、本当はどうしたいのかがわからなくなり、他人基準で決めてしまうようになります。
今思えばですが、このような”意識していないストレス”が増幅し、過去2回、うつ病となりました。
どうしたら自分らしくバランスをとれるか
ここまでの振り返りから、
- まずは自分が無理をしていたことに気づく(なんだかモヤモヤすることをメモする)
- 無理をしていた事柄を列挙する(飲み会に出席するなど)
- 次回、無理をしていた事柄に遭遇したら、断ると決める
- 無理をしていた事柄に遭遇したら、断る、無理ですと言う
- 最初は、断る理由は嘘でもいい(家庭の事情があって、その日は有休をいただく予定で、等)
- 徐々に、本当の理由で断る(実は、大人数の集まりが苦手なんです等)
最終的に、
「今まで無理をしていたことをやらなくても、だれからも嫌われないし生活に支障がない」
ことを学習するのがゴールです。
成功体験を増やして安心することです。
考え方と行動を少しだけ変えてみたら
仕事に関すること、仕事仲間だと、なかなか実践が難しいですよね。
お友達や、自分のチーム以外の人、お客様以外の人から、徐々に徐々に始めて見たところ、
意外とあっさり、
「そうなんだー了解ー」
って会話で終わりました。
(「そうなんだー了解ー」の言葉の裏に、何が隠れているか色々と思慮しちゃうのもHSP。その対処については別の機会で)
実際、行きたくないところに行くと決めた後
- 行くまで、いやだなぁという気持ちで支配される
- 行く直前、体調が悪くなったりする
- 行った後、やっぱり断っておけばよかったと後悔する
- いった後、やっぱり苦手だったと再確認する
- 行って帰ってきて一人になった後、「あの時、気が利いた言動ができなかった」と一人反省会する
こんな感じで、ずー-っと苦しいんですよね。
一回断ってしまえば、上の苦しみから解放されるんです。
苦しみから解放されて、ストレスが軽減されたことを実感しました。
終わりに
HSPの人は、無意識のうちに無理をしていることが多いので、無理をしていることに気づくことが一番ハードルが高いのかもしれません。
ただ、無理をしていることに気づいて認識する作業が、一番大切だと思っています。
無理のハードルは、人それぞれ違うので、自分でしか気づけないんですよね。
HSPの対策本などで
「無理をしないで」
「あなたらしく」
と書いてあるものが多いですが、
具体的に、何に対して行動すればいいんだろうって思います。
イライラしているとき、焦っているとき、本当の心の声に気づかないですよね。
今の行動が、今の判断が、自分にとって心地よいかどうか、5秒だけでも手を止めて感じてみてください。
manumanu